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そんな生き方、してみたい

プロフィール

河合義徳(かわい・よしのり)

有限会社バックステージ代表取締役。

1967年大阪市生まれ。日本大学経済学部卒業後、オリックスにて設備リースの法人営業を通じて多業種のファイナンス業務に従事。退社して2002年バックステージ(有限会社)を設立。エンドユーザーの満足度アップのために、店舗や企業などの「価値創造力」を育む土壌づくりをサポートしている。

また、BisinessCafe関西の大阪/神戸での運営や、「なりわいづくり講座」、価値創造のための様々なコミュニティ事業、ファシリテーション、講演など「ひとりひとりの新しい価値の創造」をテーマにあらゆる分野で活躍中。


僕は、あと少ししたら、社会人になって働く

 

会社に入って、新人研修を受けて、新入社員としての勤務が開始

上司から怒られながらも、毎日8時間労働と、残業をしながら、お給料をもらう

週末は、仕事の疲れを癒したいと思うが、気付けばもう月曜日

だんだん嫌になってきて、いいタイミングがきたら転職

 

社会人の印象はだいたいこんな感じだ

毎日辛いことに耐えながら、仕事をする

お金がないと生きていけないから、辞めるわけにもいかない

 

でも、そんな働き方は、僕は変だと思った

 

なんで嫌々働かないといけないのか

お金ってそんなに大事なのか

なんのために働くのか

 

働くって、何なんだろうって思った

河合さんが関わるのは内装業、飲食業、清掃業など15業種に及ぶ
河合さんが関わるのは内装業、飲食業、清掃業など15業種に及ぶ

そうは言っても、どうやって大人たちが仕事として価値を作っているのか、僕は全然知らない

だから、社会と接点を持って、自分の肌で直にそれを感じてみたいと思ったのだ

心の目で見る姿勢

河合さんの2日間の密着取材が開始

事業者さんの先にいるお客様を見続けて、一緒に価値を作っていく河合さんの生き方に、僕は興味があった

僕が思っている社会人像とは大きくかけ離れていて、いつもめちゃくちゃ楽しそうに働いていたからだ

それに、河合さんの周りにはいつもいろんな面白い大人たちが集まっていていた

キャラの強い人たちが多くて、自分の思うことをまっすぐに表現して、いろんな壁を乗り越えながら、本気でなりわいを作る大人たち

河合さんってなんでこんなに面白い大人たちと出会うのか、不思議だった

 

河合さんと事業者さんとの打ち合わせが始まる

そのやり取りを見ていく中で、河合さんのジャブがどんどん事業者さんに突き刺さる

 

「目的と手段が入れ替わってるよ」

「それって従業員の人にちゃんと伝わってるの?」

「商品を売るときは、思いを売らないと」

 

「あー、確かに」

「なるほどー」

「そーですよね、、、」

 

事業者さんは、ぐうの音も出なくなる

事業者の持つ価値や本質が対話の中から引き出されていく
事業者の持つ価値や本質が対話の中から引き出されていく

 

僕が一番驚いたことは、河合さんの心の目だ

事業者さんの気付いていないところとか、そもそもの目的からずれているところを、どんどん見つけていく

そして、事業者さんの思いをどんどん引き出していき、徐々に河合さんと本音でぶつかり合い、本気の議論をしていた

横で見ていた僕も、いつの間にか一緒になって考えていて、事業者さんの熱い思いに、ものすごく心を打たれた

 

河合さんは、事業者さんの魅力を引き出すのが、本当に上手だと思った

旧友との再会でもお互い変わらぬ価値づくりの姿勢を確認
旧友との再会でもお互い変わらぬ価値づくりの姿勢を確認

ブレを見過ごさないコツ

そんな中、僕は河合さんの意外な一面を目にした

 

きっかけは単純なこと

訪問先で打ち合わせでのことだった

 

予定外に同行した僕の分の椅子が足りていなく、どうしようかと困っているときに、いつの間にかさっと奥の方から「どうぞ」と椅子を持ってきてくださった

 

ミーティングが終わった時、会社の人が出してくれたお茶を、みんなの分をまとめてきれいに机の真ん中に置いて帰った

 

なんか、心の中で、ゾワっとした気持ちになった

親切だな、というよりも、なんていうか、めちゃくちゃ丁寧だと思ったのだ

 

そういう視点で河合さんの接し方を見ると、全然違う世界が見え始めた

河合さんが事業者さんのブレを見過ごさないのは、人一倍丁寧だからだったのだ

 

例えば、割れ物を箱に詰めて運んでいるとして、乱暴に扱ったり、急いで運んだりすると、当然割れてしまう

だから、ゆっくりと気を付けて運ぶし、丁寧に扱う

でも、気付かないうちであったりとか、慣れてしまったりすると、自分ではそんなつもりがなくても、もっと気を付けて運びなさいよとか言われたりする

 

それに少し似ている気がした

事業者さんは、もちろん、お客様と雑に接しようと思っているわけではない

けれど、気付いたら思いが伝わっていなかったり、目的を見失っていたりする

クライアントではなく、クライアントの先にいる顧客を思い描く
クライアントではなく、クライアントの先にいる顧客を思い描く
長年の友であり仕事仲間から見ても、昔から心配りの姿勢は変わらない
長年の友であり仕事仲間から見ても、昔から心配りの姿勢は変わらない

河合さんは、事業者さんの先にいるお客様を、一緒に見つめて考える

「どこの誰にどんな手段を使ってどんな幸せを届けたいのか」を丁寧に事業者さんから引き出す

そして、少しでも違和感が出てきた時には、徹底的に議論する

 

だから、河合さんは事業者さんが「しているつもり」になっていることを、きちんと見抜く

それどころか、事業者さん自身ですら気付いていなかった思いを見つけることもある

気付けば、どんどん事業者さんの素敵な思いが溢れ出てくる

 

河合さんは、仕事でも、日常生活でも、とても丁寧な人だったのだ

クライアントでの営業開発会議でも、目的の明瞭化への妥協がない
クライアントでの営業開発会議でも、目的の明瞭化への妥協がない
クライアントの社長と共に、社内広報の大切さも向き合う
クライアントの社長と共に、社内広報の大切さも向き合う

取材が終わって、見える世界が少し変わった気がする

 

日常生活で接する身の回りのもの全てに、誰かの思いがあって、必死に伝えようとしている

 

そして、その誰かは、お客様のことを想像しながら、自分が届けたい思いがどうやったら届くのか真剣に考えて、丁寧に価値を作りあげていっている

 

そんな風に感じるようになって、目にするもの1つ1つに、自分なりの丁寧で接してみようと思うようになった

 

 

働くって、素敵なことだな


ライタープロフィール

佐比内優太(さひないゆうた)

 

神戸大学工学部4年生。

社会人になって働く前に、「価値づくり」とはどういうことなのか、自分はどういう生き方をしたいのかを追究したいと思い、現在休学中。

バーテンダー、カメラマン、メディア、ライター、e-Sports、教育など、自分の興味・関心があることに、幅広く取り組んでいる。

BusinessCafe関西インターン生。

 

https://www.yutas-introduction.com/